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ブックトーク

平成19年度「子どもの読書に関する講座-児童図書館専門研修

講師 張替恵子氏

目次

  1. はじめに
  2. 私とブックトークの出会い
  3. ブックトークとは
  4. 目的
  5. お話・読み聞かせ・ブックトーク・書評
  6. テーマ
  7. 本選び
  8. 構成とテクニック
  9. 図書館員の究極のアート

「きたり はいたり かぶったり」

  1. テーマ
  2. 本の選び方
  3. トークの流れ
  4. 本の紹介
  5. プレゼンテーション
  6. 終わりに
  • 「さあ、楽しい夏休み!」
  • 「しま模様」

日程

第1回10月5日(金)講義と講師によるブックトーク実演
第2回11月9日(金)演習1
第3回11月16日(金)演習2
第4回11月30日(金)演習3とまとめ

講師紹介

張替恵子さん

日野市立図書館で児童サービスを担当した後、1993年から東京子ども図書館に勤務。ブックリストの編集や書評などに携わる。図書館や学校でブックトークやストーリーテリングを数多く行うとともに、各地で研修講師として指導に当たる。武蔵野大学司書課程講師。翻訳に『すばらしいアジアの遺跡』(注1)『黒ねこジェニーのおはなし』(注2)『はずかしがりやのスーパーマン』(注3)などがある。

講義

1.はじめに

これまで図書館教育の中でブックトークを学ぶ場がなかったが、現在ではブックトークという言葉をボランティアの方も知っており、学校の先生からも依頼がある。私は、皆さんより少し先に始めたが、その頃、日本ではブックトークは知られておらず、実演も見たことがなかった。「booktalk」という言葉は一般向きの辞書を引いても出てこない専門用語である。ブックトークという言葉が文献に登場したのは、1929年、米国のエフィー・パワー(注4)が著した児童図書館サービスの入門書の中だとされている。しかし、それより前の19世紀末に、アン・キャロル・ムア(注5)の先輩であったキャロライン・ヒューズ(注6)は、ブックトークという言葉は使っていないものの、学校に出かけて本の話をしたと書いているので、同じようなことをやっていたと思われる。ブックトークは、児童サービスのごく初期の頃から、その発展とともに形作られたと考えてもよいだろう。

2.私とブックトークの出会い

私は、70年代の終わりにアメリカで図書館学を学んだ。そのとき、「児童青少年への読書指導」という科目の中で、解題などと並んでブックトークの課題があり、これが最初の体験だった。学生生活を通じて、アメリカ人が意外に外の世界に興味を持っていないのがショックで、それに一矢報いようと、異文化衝突をテーマにした本を集めた。世界に目を向けると、自分のことがわかるよというメッセージをこめて、「Open your eyes to the world so that you can see yourself better」と題して、ブックトークを行い、先生からよい評価をもらったのは懐かしい思い出になっている。

1980年から日野市立図書館に勤務した。当時は子どもの利用が多く、夏休みには書架が空になり、9月に本が戻ってくる様子は、さながら書架が息をしている感じだった。80年代前半をピークに子どもの利用が下がった。そこで、子どもたちのいる学校に行こうと、学校訪問を組織的に行うようになった。1年生のクラスに図書館のPRに行くときに、カルタ形式のブックリストを作り、全校に行って手渡したりした。カルタは、「レタスがだいすきピーターラビット」とか「リスのゲルランゲそうじがきらいでいえでした」など字札と本の挿絵を取り入れた絵札を組み合わせたものである。また大人向けに解題を書いて、先生に渡したりもした。
そのリストにも取り上げている『エルマーのぼうけん』(注7)を紹介しようと、エルマーが持っていくみかんやリボンやキャンディをリュックに入れて、学校に行き、クイズをして盛り上がった。午後には子どもたちが連れ立って図書館に来てくれ、ブックトークの手ごたえを感じた。だが、85年に電子ゲームの発売が始まり、90年代には、幼児教育の現場で本を生かしている先生が減ったのか、エルマークイズに、クラスの数人が手をあげるだけになってしまったことから、子どもたちの置かれている状況の変化を実感した。

私がよく行うブックトークに「竜・古今東西」があるが、児童図書館研究会の機関紙『こどもの図書館』(1988年6月号)にその元となった「竜のブックトーク」を掲載したことがある。それを見ると、現在やっているものとは、随分本を入れ替えている。当時中学校で「竜のブックトーク」をやったときには、パンチをきかせるために、まだ映画化されていない『ジュラシック・パーク』(注8)を入れた。その甲斐あって、市内の『ジュラシック・パーク』上下7セットすべてが、その中学校に貸し出された。聞き手の年齢が変われば紹介する本も変わるし、新刊が出れば構成を組み直すなど、ブックトークも進化していくのが自然だろう。
若い人の新鮮なブックトークも上手な方の工夫されたブックトークもそれぞれによいものだ。今回の課題のブックトークを核にして、今後練り上げていってほしいと思う。

3.ブックトークとは

  • あるひとつのテーマにそって数冊の本を順序よく、じょうずに紹介すること
  • 集団を相手に
  • 年齢が上の子が対象
  • 子どもは約30分、大人はそれ以上でも

ブックトークは、サービスとして独立してあるのではなく、蔵書をみがき、自分で図書館の蔵書を把握して、子どもに渡すという一連の仕事であり、蔵書と有機的に結びついている。日頃から書架をなでて、放っておいたら埋もれる本を見つけ、それを生かすにはどうするかを考えているとよい案が浮かび、ブックトークが育つ。学校の依頼は学習からのテーマで、あてがいぶちが多く、苦労する。紹介する人の人柄が感じられるような、体をくぐりぬけたブックトークが望ましい。
時間は、子どもの注意力が切れない30分程度がよい。手始めに、本格的ではなく、読み聞かせと組み合わせて、3、4冊紹介するミニブックトークから始めるのがよいかもしれない。
参考文献として、「ブックトークの意義とその効果的方法」(注9)を読んでほしい。

4.目的

  • その本を読みたいという気をおこさせる
  • 著者や関連分野等についても興味をもたせる
  • 図書館員(ブックトークをする人)の書物に対する関心や愛着を印象づける
  • 読書-新しい世界や考え、経験を探る道-のたのしさを知らせる

大人が、自分に向かって楽しそうに本の話をしている、そんな大人の姿から、子どもは、本は人をして、楽しく語らせると知る。本に対する好感が心に刻まれ、読書が身になる楽しい世界だとわかればよい。

5.お話・読み聞かせ・ブックトーク・書評

  • いずれも、子どもと本を結びつけるわざ(アート)
  • お話と読み聞かせは、いわば試食-作品を直接味わってもらう
  • ブックトークはお話と共通の要素もあるが、どちらかというと、「解決せざる殺人事件」-誰が犯人か言わずに探したい気にさせる・・・J.ボダート(注10)
  • ブックトークは「お話と書評の中間に位置する」・・・F.セイヤーズ(注11)
  • ブックトークと書評・解題は、本について文章で伝えるという点では共通内容を的確に表現、持ち味が伝わるように工夫することが大切
  • ブックトークは、書評のように、本の長所・短所を分析・判断するのではなく、よい本だというところからはじまる

アメリカのブックトーク実習では、楽器を弾いたり、工作をしたりする人がいた。その人の得意なことを生かし、何をしてもよいが、本が主役で、本がかすんではいけない。
お話や読み聞かせは、作品を丸ごと試食してもらうが、ブックトークは、おいしそうでしょ、と見せて、あとでどうぞと言う。原則は最後まで話さない。これをボダートは、「解決せざる殺人事件」と言っている。セイヤーズが、ブックトークは「お話と書評の中間に位置する」と言っているように、注釈を過剰にしなくてよいが、作品のタッチ、特色を伝えるように言葉を吟味することが大切だ。書評は、長所と短所を評価するが、ブックトークはよい本だというところから始まる。しかし、欠点があればわざと指摘した方がよい場合もある。例えば『エルマーのぼうけん』では、冒険にでかけるまでが、やや長くとっつきにくいことは言ったほうがよいだろう。

6.テーマ

  • 斬新さ・創意工夫

テーマは、アイディアが先か、本が先か。1冊の本を紹介したいという思いから出発し、どうすればよいか考える。「色」というテーマで本を散りばめたら面白いかも、と思いついて本を探す。どちらでもよい。あまりに正攻法だったりきまじめすぎたりすると、子どもをひきつける力は弱い。意外性や斬新性、ひらめきを大事にしてほしい。

7.本選び

  • 子どもの場合:5〜7冊
  • 自分が好きな本
  • 手にとられにくい本に脚光
  • バラエティに配慮

件名検索やコンピュータの力を借りれば、山ほど本を引き上げるのは簡単だが、その山からどう取り組んでいくかから本当の苦しさが始まる。切り捨てるのにエネルギーが要る。10冊以上だと本のイメージがだぶって、本が際立たないので、7から8冊までにする。ジャンルや形態を上手に組み合わせ、放っておいても動くものは取り上げない。普段書架に残っているが、読めば面白いものを選ぶ。
今回は、3冊のブックトークを課題にするが、3冊を制するものは、7冊、8冊も制することができる。3冊をどう組み立てるかがわかれば、その先は自然に飲み込める。本のどこにポイントをおいて、次につなげるかを工夫する。そのためには、本と向き合い、本の「柄」を知らなければならない。ブックトークを通して、本への理解を深めることができる。

8.構成とテクニック

  • 流れるように、本と本の橋渡し
  • 軽重に変化
  • お話、朗読、絵や図の活用etc.

本の紹介文と同じで、1回はシナリオを書くと、実際にやってみたあと手直しをして、どんどん磨きをかけることができる。
全体に引いた視点で、要約のような文章を書いては、お行儀はよくなるが、魅力がない。どこかにスポットライトを当てるとよい。あるシーンや会話など具体的に何か持ってくると、イメージがはっきりする。しかし全部を丁寧に細かく紹介すると聞き手に負担になる。
各本の紹介の仕方が全部同じ大きさのお団子のようでは聞き手が飽きるので、軽重の変化をつけるとよいだろう。

9.図書館員の究極のアート

  • ブックトークをする人の数だけ、やり方はある
  • 試行錯誤しながら練り上げる
  • 豊かな蔵書の背景を持つこと

図書館員は、本について知る機会に恵まれているだけでなく、子どもたちもたくさん見ている。お話や読み聞かせも含めた図書館員の究極のアートとしてブックトークに取り組んでみてほしい。図書館員だからこそできるという誇りを持ってほしい。
高校生に行った「悪魔―その正体は?」のブックトークを紹介する。冒頭で、「熊の皮を着た男」(注12)をストーリーテリングで語り、『地獄の使いをよぶ呪文』(注13)からファウスト博士の伝説を引用、ゲーテとの比較も交え、正統な悪魔を紹介する。次に『悪魔の物語』(注14)で道化役を取り上げる。東洋の悪魔像として、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』(注15)からラーヴァナを紹介。人間のなかの悪魔性ということでシベリアに抑留した体験を描いた『友よねむれ』(注16)、さらに、『悪魔の兵器・地雷』(注17)につなぐ。『悪魔の兵器・地雷』は大上段にかまえずにカンボジアで見聞きしたことを書いている。やや古い本なので、最近の新聞記事「地雷除去車」を紹介し、希望を持って終える。

この事例はストーリー的な流れを作るブックトークである。一方、様式的なブックトークもある。これは、「数」「曜日」など、あるコンセプトで花を束ねるようなブックトークである。昔話でいえば「てぶくろ」「おおきなかぶ」に近いといったらいいだろうか、形を整え連ねることで流れができ、聞きやすくなる。今日実際にやる「きたり はいたり かぶったり」は、身につけるものを順々に挙げる様式的なブックトークである。
著作権については、出版社にきちんと問い合わせる。出版社によっても判断が違う。挿絵を拡大コピーして使うには許可が要る。似せて描くのは駄目である。

ブックトークの実演

「きたり はいたり かぶったり」

「身支度をするとき、最初に身につけるものは何ですか」の問いかけから、まず下着にまつわるお話『ひとりっ子エレンと親友』(注18)を取り上げ、エレンが、バレエ教室で、古くさい下着をきっかけに、オースチンと友だちになる場面を紹介する。二人の仲にひびが入るのも、服をめぐってだったと少し先を話す。下着の次は、上着ということで、『天からふってきたお金』(注19)から「ごちそうをたべた上着」をストーリーテリングで語る。
上着を着たので、次は、はくものの話。『ズボンとスカート』(注20)を見せながら、トルコのシャルワールと同じものが世界中にあり、日本のカルサンもその一つであることなどを説明。男の子はズボンだけ、女の子はスカートだけとは思っていないか?スコットランドやモンゴルの例を見せる。
ズボンをはいたら、今度はくつ。人間はどのくらい前からくつをはいているかと問いかける。
『ブータレとゆかいなマンモス』(注21)は、氷河時代の原始人、ブータレの話。ブータレが、偶然くつを手に入れるまでを話し、原始人とマンモスの奇妙な友情の物語を紹介する。
ブータレの時代から何万年もたったオランダに舞台を移し、子どもたちがスケートをする『銀のスケート』(注22)を紹介する。貧しいハンスとグレーテルが粗末な木のスケートで滑っていること、お父さんの病気と行方不明のお金、銀のスケートが賞品となるスケート大会などについて話す。章の間にハンス以外の少年たちの長いスケートの旅が出てくるので、そこはさーっと読むと、後半は一気に解決に向かいおもしろいことを教える。
次にはかぶるものとして、『たのしいムーミン一家』(注23)から、ムーミントロールが見つけた不思議なシルクハットをめぐる事件を紹介。さらに、劇場用に折りたためるオペラハットにつなぎ、『衣服の歴史図鑑』(注24)からかつらの流行を取り上げる。
最後に、服を作ることが好きでそれを仕事にした『ファッションデザイナー』(注25)の仕事を紹介し、「おしまいのはなし」を語って終わる。

受講生によるブックトーク実演

課題

3冊の本で10分間のブックトークのシナリオを作成する。3冊の本のうち1冊は、課題の本を含むこと。組み合わせる2冊は、なるべく『子どもの本のリスト』(注26)、『私たちの選んだ子どもの本』(注27)、『図書館でそろえたいこどもの本 1〜3』(注28)から選ぶ。これは、長く読み継がれてきた本に触れる機会を持ってほしいからである。
ブックトークは、小学校中学年以上が本格的な対象である。低学年の子は、まるごとの試食のほうがうれしい。まず、本をリストアップして、それからトークのシナリオを書く。文章を練り上げ、声を出して読み、自分の体にしみ込ませる。実際にやってみながら、徐々に手直しをする。

課題の本

  • 『百まいのドレス』 エレナー・エスティス作 石井桃子訳 岩波書店
  • 『名探偵しまうまゲピー』 ウィリアム=ペン=デュボア作・画 渡辺茂男訳 学習研究社
  • 『黒ねこの王子カーボネル』 バーバラ・スレイ作 山本まつよ訳 岩波書店または子ども文庫の会
  • 『コウノトリと六人の子どもたち』 マインダート・ディヤング作 遠藤寿子訳 岩波書店
  • 『世界のクワガタムシ』 今森光彦著 アリス館
  • 『土のコレクション』 栗田宏一著 フレーベル館

受講生は、ブックトークの経験の豊富な方から、やったことがない、学校の依頼でやっているが手探り状態といった方まで様々でした。
実演は、同じ課題の本を取り上げた人をまとめて、行いました。それにより、同じ本が様々なテーマで取り上げられることや、同じ本でも全く違った紹介方法があることを実感できました。
張替さんは、シナリオに丁寧に目を通し、一人一人のブックトークに的確な講評をしてくださいました。ここでは、受講生への講評を項目にわけて、少しご紹介します。

講評

1.テーマ 子どもの興味を惹くテーマ・こだわりのあるテーマ

テーマがくっきりしている人とぼやけている人がいる。トークする人の都合で、安易にテーマを選ぶと、聞く人の腑に落ちないブックトークになる。
『百まいのドレス』のテーマとして「友だち」は簡単に思いつく。子どもにとって友だちは身近なテーマではあるが、児童文学の大半のテーマは友だちといえるのだから、何かもうひと工夫をしないと、焦点がぼやけてしまう。
『名探偵しまうまゲピー』を「探偵」のテーマで取り上げるのは、一番普通のやり方である。『ゲピー』は動物だが、他の作品でいい子の少年探偵ばかりを並べたら、誰が誰だか分からなくなる。「名探偵大集合!」など、もう少しキャッチーなタイトルを工夫し、冒頭で「どんな探偵を知っているか」と聞いて興味を誘い、探偵の個性を際立たせるとよいだろう。

「いじめ」というテーマは、学校の先生から注文があるかもしれないが、あなたにとっていじめ、あるいは友情とは何かを問われることを受けて立つという覚悟がなくてはできない。現実の重いテーマを扱うなら、自身が、テーマをどう受け止めているかを示す必要がある。
トークのタイトルは具体的なもの、子どものレベルではっきりわかるものにする。イメージでタイトルをつけると、めざしたトークと違った内容のものになってしまう。タイトルを「ふしぎなふしぎな黒ねこのおはなし」や「いろいろ猫」とするなら、それとかみ合うように、黒ねこの不思議やねこのいろいろを出すように工夫する。
『名探偵しまうまゲピー』と『ラクダ・ウマ』(注29)、『海賊のパーティ』(注30)を取り上げた「しま模様」はユニークなテーマで、「国旗」などとの組み合わせも可能だ。こだわっているテーマが一つあると、時間をかけて枝葉が伸び、よいものができてくる。

2.本の選び方 紹介する価値がある・対象年齢にあう・テーマと合致する

ブックトークはどういう本を選ぶかで、決まる。先輩が築いた核になる蔵書をよく知り、そこを足場にして新しい本を見極める。ブックトークへのチャレンジが選書につながる。
『魔女図鑑』(注31)は子どもの興味をつかみやすいが、あまりにポピュラーなのでわざわざ紹介しなくてよい本。ジュディ・ブルームの『いじめっこ』(注32)は、一見子どもの現実を映しているように見えるが、で、いじめの構図を安易に描く現状切り取り型の話である。子どもが自分の中ではとらえきれない人間性の先のところまで描くのが児童文学ではないだろうか。『百まいのドレス』と並べることには違和感がある。『ココ』(注33)は、事実に驚きはあるが、本造りには弱点がある。

中学生に『長くつ下のピッピ』(注34)は対象年齢が低すぎる。同様に小学校3年生に『どろんこハリー』(注35)は幼すぎる。導入やつなぎならともかく、子どもが既に知っているハリーを紹介するために、わざわざ3冊のうちに入れるのはどうだろうか。
『マンゴーのいた場所』(注36)と『光草』(注37)の2冊を取り上げたが、作品の持ち味が似ているので、違った雰囲気の作品を持ってきたほうがよい。
テーマに合致する作品を選ぶことも大切。テーマが「色」で、絵本『なつのいちにち』(注38)から導入するのは、どうだろうか?色で納得させる絵本、例えば『いろいろへんないろのはじまり』(注39)やエリック・カール(注40)の絵本などが考えられる。

3.トークの流れ テーマに沿って印象深く・分かりやすく紹介する

導入で、まず聞き手をテーマに引き込む。
「黒猫」をテーマに選んだら、なぜ「黒猫」か、黒が好きとか、はやっているとか、魔女には黒猫が似合うなど聞き手を納得させる。始めにそのように提示したら、最後も黒猫で締めくくる。「行きて帰りし物語」のように、元に戻ると聞き手は印象付けられる。
「動物語わかる人集まれ」のブックトークで、冒頭に鳥語を話してみせて、聞き手の気持ちをつかんだ。最後に鳥語の訳をして締めくくり、とてもよい。

次の作品へつなぐときは、「次は○○です」としないで、ひと工夫する。テーマが際立つようにつなぐと聞き手は全体の流れを感じる。本をつないで、首飾りを作るとしたら、首飾りが一つのひも、すなわちテーマでつながるようにする。
例えば、『魔女に会った』(注41)を紹介したが、つなぎが「黒ねこ」のテーマからそれていた。「黒猫」のいる写真を見せて「ほらここにも黒猫がいますよ」と言えば、黒猫で流れる。

4.本の紹介 作品の持ち味を生かす・子どもの発達を考慮・正確さ

自分が推したい所をはっきり言わないと伝わらない。個々の本がくっきり見えるように紹介し、子どもの気持ちをつかめるところを逃さない。
例えばダールの『魔女がいっぱい』(注42)は、伝承の魔女と違いダール特有の毒があり、そこが今の子にインパクトがあるのだから、そこを言う。『小さい魔女』(注43)では、「いい魔女」の「いい」の意味が、主人公と他の魔女たちと違うということをほのめかした方が興味を誘うだろう。
あらすじ紹介では、どこまで言ったらいいか迷うが、『みしのたくかにと』(注44)では、王子さまが「みしのたくかにと」を食べたいと言うところまで話すと、子どもの食いつきが違う。『百まいのドレス』では、絵のコンクールを入れたほうが印象に残るのではないだろうか。

『みんなのかお』(注45)では、日本の動物園、300園をめぐって写真を撮ったことに触れ、毛並みも違うし、顔もいろいろなところを見せる。全体の成り立ちが分かると一層楽しめる本だ。
引用は、効果的に使う。『ほんとうの空色』(注46)など文学性の高い作品は、引用を使って、作家自身に語らせるとよい。『コウノトリと六人の子どもたち』で、リーナの作文を引用しているのはよかった。
『黒ねこの王子カーボネル』の後、『影との戦い』(注47)を紹介するには、両者のファンタジーのレベルが違うので、自分の気持ちを切りかえる。『影との戦い』では、その世界観や雰囲気が伝わるように、作品に見合った言葉を選んでほしい。同様に、「ちょっと切ない」「ちょっと大人な」「かわいい」などコピーっぽい言葉も、使い方に注意してほしい。

本の文体について話すときに、会話が多くて読みやすいと一概には言えない。会話体や一人称の文章は一見して読みやすいように思えるが、実際は二重構造なので、経験の少ない子どもには難しい。話している内容と話している人の両方を理解しなくてはならないからだ。また『コウノトリと六人の子どもたち』を古い言葉でなじまないと言ったが、面白い本なら子どもは乗り切れる。本こそ地についた言葉が身につく世界ではないか。古い言葉をポジティブに捉え、親しむ機会を与えてほしい。
人名、ストーリーなどは、正確に話す。

5.プレゼンテーション

それぞれの誠実な人柄や端正な人柄が出て、人が語ることの大切さがわかった。柔らかい笑顔やまっすぐな視線は、聞く人の心をとらえる。
まず、声が主体なので、しっかり声をだす。視線によって相手に伝わるものが違うので、聞き手を見る。下を向いたり、本だけ見ていることのないように。引用の文章を読む場合は、ここぞというところを選んで、しっかり読む。早口だとわかりづらい。
「でも」など、口癖に気をつける。

子どもたちに質問をしたら、間を取って考えさせてから、答える。子どもとの掛け合いを大切にする。
拡大コピーした絵は、そのまま見せるより、ボードに付けたほうがしっかりして見やすい。またボードはしっかり持ち、傾いたり、動いたりしないようにする。人形などを使うときには、効果があるかどうかをよく考える。
伝える姿勢は大切だが、主役が本であることを忘れない。
場慣れしている人は、自分のパフォーマンスに流れないように気をつける。慣れている人の方が、より神経を配ってほしい。

シナリオはぜひ書いてほしい。アドリブでは、できない。本に見合うシナリオを用意し、覚えて、練習をする。しかし、前に立ったら原稿に縛られず、自分を信じて、自分の言葉で話す。シナリオから離れたことで自分をせめる必要はない。

6.終わりに

本と子どもをつなぐ手立てとして、ブックトークは、ストーリーテリング、読み聞かせなどすべてを統合したものであり、熟練した図書館員が行う究極のわざ、アートである。今回の講座は、私にとっても大いに得るところのあるクラスだった。どうか失敗を恐れず、ブックトークにチャレンジしてほしい。

受講生のブックトーク

「さあ、楽しい夏休み!」 調布市立中央図書館 篠原 圭

  • 対象 小学校5年生
  • 紹介する本
    『黒ねこの王子カーボネル』
    『火のくつと風のサンダル』 ウルズラ=ウェルフェル作 関楠生訳 久米宏一絵 童話館出版
    『ウエズレーの国』 ポール・フライシュマン作 ケビン・ホークス絵 千葉茂樹訳 あすなろ書房

夏休みというと、どんなことを思い浮かべますか?海やプール、花火にお祭り、それから旅行...。楽しいことがたくさん待ち受けていますね。

『黒ねこの王子カーボネル』

ところが、この『黒ねこの王子カーボネル』の主人公ロージーは夏休みにどこにも行く予定がありませんでした。ロージーは10歳で、お母さんと2人暮らしです。亡くなったお父さんの年金とお母さんがよその家の仕立て物をして稼ぐお金のほかは、財産なんてありません。そこでロージーは夏休みの間、お母さんには内緒でそうじでもしてお金を稼ごうと計画をたて、市へほうきを買いに行きます。そこでロージーはちょっと変わったおばあさんからほうきと黒ネコを安く買うのですが、それがロージーの不思議な夏休みの始まりでした。なんとそのおばあさんは魔女で、ロージーが買ったのは魔女のほうきと猫だったのです。
猫はカーボネルという名前で、ロージーがほうきに触っているときだけ、話すことができました。カーボネルは、ネコの国の王子さまだったのですが、まだ子ネコだったときに魔女にさらわれ、魔女のネコにさせられてしまったというのです。おばあさんは魔女をやめることにしたので、今まで使っていた魔法の道具を全部市で売り払ってしまったのですが、カーボネルには魔女がかけた持ち主の奴隷になるという魔法がまだ残っていました。カーボネルは魔女からは自由になることができましたが、今は新しい持ち主のロージーの奴隷であることに変わりはなく、ネコの国へ帰ることができません。

ロージーは、カーボネルを自由にするため、魔法をとく決意をします。魔法をとくためには、魔女が魔法をかけたときに使ったもの、つまり魔女が市で誰かに売ってしまった魔女の帽子と大なべを探し出し、カーボネルにかけられた「音なしの魔法」、音のしない魔法だったので、かけられたカーボネル自身も一体どんな魔法だったのかわからないのですが、その魔法がどんなものだったのかを探り出さなければなりません。ロージーはひとつひとつ必要なものを探し当てていくことになるのですが、その間にお母さんが仕事に行っているお屋敷に招待されて豪華な食事を楽しんだり、お屋敷の男の子ジョンと友達になって協力してもらったり、空を飛んだり、魔法を使ったり、いろいろ楽しいできごとも起こります。さあ、ロージーはカーボネルの魔法をとくことができるのでしょうか。

『火のくつと風のサンダル』

もちろん最初から夏休みが来るのを楽しみにしている子もいますよ。『火のくつと風のサンダル』の主人公のチムは今度7才になる男の子です。お父さんはくつ屋さんでした。チムはクラスで一番のでぶで、学校一のちびでしたから、みんなにからかわれていました。チムはそれがいやで、お父さんに誕生日に何がほしいかと聞かれた時、違う男の子になりたいと答えます。
そんなチムにお父さんとお母さんが用意してくれたプレゼントは、お父さんお手製の赤いくつとお母さんが作ってくれたリュックサックでした。お父さんは昔くつを直してお金を稼ぎながらほうぼうの村を旅して歩いていたのですが、夏休みが来たら、その時みたいに新しいくつをはいてリュックサックを持って、お父さんとチムで旅をしようというのです。チムはその時のために「火のくつ」という新しい名前をつけてもらいました。お父さんは「風のサンダル」です。

待ちに待った夏休みが始まると、チムとお父さんはお母さんに留守を頼んで、旅に出かけました。旅先でチムはいろいろな経験をします。そして4週間後、夏休みの終わりに懐かしい自分の家に帰ってきて、久しぶりにお母さんに会ったチムは、自分はお休み前と同じでなんにも変わらないけれども、「おとうさんとおかあさんの、ちびででぶのチムだっていうことが、とてもうれしいんだ。おとうさんもおかあさんも、やさしいしなぁ。うちにいるっていうのは、とてもいいことだね。」(p.158)と思うのです。

チムの旅がどんな風だったのかは、ぜひ本を読んで確かめてみてください。牛に引きずりまわされたり、暗い森で一人迷子になりそうになったり、いろいろ大変だったみたいですよ。旅の途中でお父さんがチムにいくつかお話をしてくれるのですが、そのお話もおもしろいですよ。

さて夏休みといえば、どこかへ出かけたり、遊んだりする以外にもやらなくちゃいけないことがありますね。そう、宿題です。最後にちょっと変わった自由研究をした男の子を紹介しましょう。

『ウエズレーの国』

ウエズレーは町のどの子とも違っていて、お父さんもお母さんも「あの子はういている」と心配するほどでした。確かに、ウエズレーは町の他の子たちとは違っていました。みんなが好きなピザやコーラは大嫌い。この町では、男の子はあたまの両側をつるつるにそりあげるのが常識でしたが、ウエズレーの髪型はこうでした。(p.5を見せる)この町では家の形は全部同じでしたが、ウエズレーは自分だけのかっこいい隠れ家があったらなぁと思ってました。こんな具合でしたから、ウエズレーはいじめられっこでした。
そんなウエズレーがひらめいた自由研究は「自分だけの作物を育てて、自分だけの文明を作る」というものでした。家の庭を耕し、風に乗って運ばれてきた誰も見たことのない種を育て、その作物の実や根っこを食糧にしました。作物の実やくきや種を使って、様々な道具や服を作りました。それから新しい遊びも考え出しましたし、とうとう言葉と文字まで作り出しました。この新しい遊びには、町の子たちも興味津々で、みんな入れてほしいとやってきました。

9月になって、学校が始まるとウエズレーはもうひとりぼっちではありませんでした。夏休みの間に、こんなに仲間ができたのです。(p.32を見せる)ウエズレーの作り出した文明がどんなものだったか、見てみたくありませんか?こんなにたくさんの仲間が集まるなんて、きっと楽しい国に違いありませんね。
これで、今日の本の紹介はおしまいです。今日紹介した本は図書館にありますので、ぜひ借りにきてください。

「しま模様」 小金井市立図書館 藤木里美

  • 対象 小学校5年生
  • 紹介する本

『名探偵しまうまゲピー』
『ラクダ・ウマ』(ズー・ブックス 9) ジョン・ボネット・ウェクソ編 増井光子訳 誠文堂新光社
『海賊の大パーティー』 マーガレット・マヘイ作 ブレイク絵 猪熊葉子訳 大日本図書

『名探偵しまうまゲピー』

今日は、「しま模様」というテーマでお話したいと思います。今日最初のお話は、体にしま模様をもつ動物が主人公です。どんな動物だかわかりますか?・・・そうです。シマウマです。でも、このお話の主人公は、みんなが良く知っているシマウマとは少し違うんです。どこが違うのかというと・・・。実は、このシマウマの体は、赤と白のしま模様なのです。それだけではありませんよ、なんとこのシマウマ、探偵なんです。
この事件はこんなふうに始まりました。1938年10月20日、木曜日の朝、アームストロング・トリルビー探偵事務所のポール=アームストロング氏が、いつものように机に座って手紙をよんでいました。手紙は3通ありました。

1通目はあるバイオリンを盗まれた音楽家からの依頼で、同じ交響楽団の中に犯人がいる証拠をつかんでいるので、団員になりすまして、犯人を探して欲しいという内容でした。アームストロング氏は、共同経営者のトリルビー氏に向かって、「音楽探偵」をよぶように伝え、「いつものとおりにやれ、三日以内にもどれ」と簡単に命令しました。

2通目の手紙は、日本からでした。真珠とりが一人行方不明になったので、日本語を話すことができ、海にもぐって、真珠とりのできる、若い婦人探偵を要求してきました。そんな依頼でも、アームストロング探偵事務所のスローガンは、『あらゆる事件の調査解決』でしたので、アームストロング氏は、適当な探偵を選び出し、「いつものとおりにやれ、三週間以内にもどれ」とまた簡単に命令しました。

しかし、3通目の手紙を読んだ、アームストロング氏は、汗をダラダラとかき始めました。差出人は、ボット・スリー・リング・サーカスの団長、ミッキー・ボット。手紙の内容は、このサーカスで、毎晩夜の部が終わったあと、金庫から一日の収入の半分が盗まれ、それがサーカスメンバーの仕業ではないかというのです。
そして、ミッキー・ボット氏は、事件解決のために探偵を一人送って欲しいといってきたのです。しかし、その探偵というのが、つなわたりができ、ライオンの調教ができ、大砲から打ち出される人間弾丸になることができ、またまたおばけの見世物になることができる探偵だったのです。アームストロング氏は困りました。とりあえず、簡単な技のできる、かるわざ探偵を集めたのですが、探偵の中に、そのすべてのことをできる者は残念ながらいませんでした。アームストロング氏は、困り、悩んだあげく、もう、この事件を扱える探偵は、世界には一人もいない。依頼人のミッキー・ボット氏には断りの連絡をしようと思ったそのとき、一人の探偵が『部長のしまうまはどうですか』といったのです。

そうです。このシマウマこそ、物語の主人公、ゲピーだったのです。ゲピーの名前は、ペガサスの反対で「スサガペ」といいます。飼主のマーフィー部長は、ゲピーと呼んでいました。そして、ゲピーの自慢は、目のさめるような赤に、ぞうげのような白のしま模様の体。さらに、ゲピーの頭は、そこらへんの馬と違っていました。人の話もよくわかり、自分の意見もはっきり述べることができます。直感もあり、英語も流暢に話します。アームストロング氏は、ゲピーなら希望にそう探偵でなくても、自分たちが手を尽くしたことはわかってくれるだろうと考え、ゲピーをこの事件の探偵に選んだのでした。

サーカスに潜入したゲピーは団員に近づき調査をはじめますが、団員は、変人ばかり。見せ物小屋のコロネル・ボリバーは自分が見せ物のようで、他人のお金を盗むことがあっても不思議ではない人物。つなわたりの名人、ホリ・タロウは、あらゆる動物をふるえあがらせるほどのおそろしい顔をしている、残酷な人間。ライオン調教師たるもの、規則正しい睡眠が重要と考えているライオン使いのキャプテン・ラファエット。大砲の爆発音で、叫び声とささやき声の区別もつかなくなっている人間弾丸、グレート・ビクター。フランス語はできないが、四つの大陸を笑いにまきこむ道化師たち、ルーロー三兄弟。そして、サーカスの支配人、ミッキー=ボット氏、その弟で会計係のジミ―=ボット氏です。

さぁ、この名探偵ゲピーは犯人を見つけることができるのでしょうか。続きが気になる人はぜひ読んでください。実は、意外な結末が待っていますよ。

『ラクダ・ウマ』(ズー・ブックス 9)

さて、この名探偵ゲピーは、シマウマですが、みなさん、シマウマにもいろいろな種類がいることを知っていますか。この本では、ウマについての生態が詳しく書かれています。それによると、一見同じにみえるシマウマでも、実はサバンナシマウマ、ヤマシマウマ、グレービーシマウマと3つの種類があり、種類によって縞の形などがちがうようですよ。

では、シマウマというのは、黒いしま模様のある白い動物なのでしょうか。それとも白いしま模様のある黒い動物なのでしょうか。答えはこの本の中にあります。

『海賊の大パーティー』

さぁ、次は、こんなしま模様の洋服をきている人たちが主人公のお話です。誰だかわかりますか?そう、海の泥棒「海賊」です。
ある町にテラピンさんという一家がいました。このテラピンさん、大きく古い家を買ったのですが、毎日家の値段が高い、借金が返せないといらいらしていました。
ある日、テラピンさんは、いつもより早く家に帰ってきました。ジョン卿という人物に会えるという晩餐会に出席するためです。でも、テラピンさんには子供が三人いました。アルファ、オリバー、オメガです。テラピンさんは、子供たちのために子守りをたのむことにしました。

しかし、その子守りにやってきたのは、何とオニカマスという元海賊だったのです。彼は、仲間を集めて海賊パーティーを開きます。それは、海賊達にとっては待ちにまったどんちゃん騒ぎでした。テラピンさんの大きくて古い家には、町中の海賊がどんどん集まってきます。そして、そこに海賊の一番の年寄りで、年齢がなんと105歳のカブトガニ親分がやってきます。実はその人物こそが・・・。

これは、とてもテンポよく進んでいくので、さらっと読めますよ。そしてこの本には、もうひとつ、山の泥棒である山賊が、図書館員のラバーナムさんを誘拐して、最後には図書館員になってしまうというお話が入っています。誘拐されたラバーナムさんはどうやって山賊から逃げたのでしょうか。そして、どうして山賊が図書館員になってしまったのでしょう。詳しくはこの本を読んでくださいね。

今日は、しま模様をテーマに本を紹介しました。他にも、しま模様の物たくさんありそうですね。みなさん探してみてくださいね。これで今日のブックトークはおわります。

注記

注1 『すばらしいアジアの遺跡』 張替恵子訳 東京書籍 本文へ

注2 『黒ねこジェニーのおはなし』 エスター・アベリル作・絵 松岡享子、張替恵子 訳 福音館書店 本文へ

注3 『はずかしがりやのスーパーマン』 ヨハンナ・ハーウィッツ作 張替恵子訳 学習研究社 本文へ

注4 エフィー・パワー(Effie Power 1873-1969)米国の先駆的児童図書館員の一人。
児童サービスの教科書"Library service for children" (1929)において初めて[booktalk]を使用する。 本文へ

注5 アン・キャロル・ムア(Anne Carroll Moore)1906年からニューヨーク公共図書館児童部長。児童サービスの基礎を築く。 本文へ

注6 キャロライン・ヒューズ(Caroline Hewins 1846-1926)ハートフォード公共図書館司書。本のリスト作りで先駆的な仕事をする。 本文へ

注7 『エルマーのぼうけん』ルース・スタイルス・ガネットさく 渡辺茂男訳 福音館書店 本文へ

注8 『ジュラシック・パーク』 マイクル・クライトン著 酒井昭伸訳 早川書房 本文へ

注9 「ブックトークの意義とその効果的方法」 松岡享子著 『こどもしょかん』73号 1997春 本文へ

注10 J. ボダート(J.Bodart)"Booktalk!; booktalking and school visiting for young adult audiences" (H. W. Wilson Co)の著者 本文へ

注11 F. セイヤーズ(F. Sayers) ニューヨーク公共図書館員 著作『ウォルト・ディズニーの功罪』 本文へ

注12 「熊の皮を着た男」 佐々梨代子・野村[ひろし]* 訳 『子どもに語るグリムの昔話 1』こぐま社、または『ながすねふとはらがんりき』 東京子ども図書館 * さんずいに「玄」。 本文へ

注13 『地獄の使いをよぶ呪文』 オトフリート・プロイスラー作 佐々木田鶴子訳 小峰書店 本文へ

注14 『悪魔の物語』ナタリー・バビット作・絵 小旗英次訳 評論社 本文へ

注15 『ラーマーヤナ』 エリザベス・シーガー著 山本まつよ訳 子ども文庫の会 本文へ

注16 『友よねむれ シベリア鎮魂歌』 久永強著 福音館書店 本文へ

注17 『悪魔の兵器・地雷』 名倉睦生文 小林正則写真 ポプラ社 本文へ

注18 『ひとりっ子エレンと親友』 ベバリイ=クリアリ-作 松岡享子訳 学習研究社 本文へ

注19 『天からふってきたお金』 アリス・ケルジー文 岡村和子訳 岩波書店 本文へ

注20 『ズボンとスカート』 松本敏子文・写真 西山晶絵 福音館書店 本文へ

注21 『ブータレとゆかいなマンモス』 デリク=サンプソン作 張替恵子訳 岩波書店 本文へ

注22 『銀のスケート』 M. M. ドッジ作 石井桃子訳 岩波書店 本文へ

注23 『たのしいムーミン一家』 トーベ・ヤンソン作・絵 山室静訳 講談社 本文へ

注24 『衣服の歴史図鑑』 L. ローランド=ワーン著 あすなろ書房 本文へ

注25 『ファッションデザイナー』 武田万樹文 斎藤貢一写真 あかね書房 本文へ

注26 『子どもの本のリスト 「こどもとしょかん」新刊あんない1990〜2001セレクション』 東京子ども図書館編 東京子ども図書館 本文へ

注27 『私たちの選んだ子どもの本』 東京子ども図書館編 東京子ども図書館 本文へ

注28 『図書館でそろえたいこどもの本 1〜3』 日本図書館協会児童青少年委員会 児童基本蔵書目録小委員会編 日本図書館協会 本文へ

注29 『ラクダ・ウマ』(ズー・ブックス 9) ジョン・ボネット・ウェクソ編 増井光子訳 誠文堂新光社 本文へ

注30 『海賊の大パーティ』 マーガレット・マヘイ作 猪熊葉子訳 大日本図書 本文へ

注31 『魔女図鑑 魔女になるための11のレッスン』 マルカム・バード作・絵 金の星社 本文へ

注32 『いじめっこ』 ジュディ・ブルーム作 長田敏子訳 偕成社 本文へ

注33 『ココ ゴリラと子ネコの物語』 フランシーヌ・ペニー・パターソン文 ロナルド・H. コーン写真 宮木陽子訳 あかね書房 本文へ

注34 『長くつ下のピッピ』 アストリッド・リンドグレーン作 大塚勇三訳 岩波書店 本文へ

注35 『どろんこハリー』 ジーン・ジオンぶん マーガレット・ブロイ・グレアムえ わたなべしげおやく 福音館書店 本文へ

注36 『マンゴーのいた場所』 ウェンディ・マス作 金原瑞人訳 金の星社 本文へ

注37 『光草 ストラリスコ』 ロベルト・ピウミーニ作 長野徹訳 小峰書店 本文へ

注38 『なつのいちにち』 はたこうしろう作 偕成社 本文へ

注39 『いろいろへんないろのはじまり』 A.ローベルさく まきたまつこやく 冨山房 本文へ

注40 エリック・カール(Eric Carle) 絵本画家 『はらぺこあおむし』など多数 本文へ

注41 『魔女に会った』 角野栄子文・写真 福音館書店 本文へ

注42 『魔女がいっぱい』 ロアルド・ダール作 清水達也訳 評論社 本文へ

注43 『小さい魔女』 オトフリート・プロイスラー作 大塚勇三訳 学習研究社 本文へ

注44 『みしのたくかにと』 松岡享子作 こぐま社 本文へ

注45 『みんなのかお』 とだきょうこ文 さとうあきら写真 福音館書店 本文へ

注46 『ほんとうの空色』 バラージュ作 徳永康元訳 岩波書店 本文へ

注47 『影との戦い』 ル=グイン作 清水真砂子訳 岩波書店 本文へ

平成19年3月に、読書啓発パンフレット『扉をあけて』を作成しました。
このパンフレットは、青少年のペ-ジでもご覧になれます。

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