新板大江戸持◯長者鑑(しんぱんおおえどもちまるちょうじゃかがみ)
 弘化3年(1846)刊 加賀文庫 220

 一般に長者番付と言われる見立番付です。金額は示されていませんが、越後屋と白木屋(現在の三越百貨店と東急百貨店)が肩を並べて勧進元になっています。行司には、大坂の鴻池家と並び称された江戸の両替商・三谷三九郎の名があります。


 江戸時代から明治・大正時代にかけて様々な種類の見立番付が作られましたが、なかでも多かったのが長者番付です。以前公表されていた高額納税者の名簿を長者番付と呼ぶのは、この番付に由来しています。
 長者番付には江戸だけの番付はもちろん、大坂や地方の番付、大坂と江戸の長者を比較した番付、そして全国版なども作成されました。今回紹介した長者番付は江戸の長者番付ですが、旗本・御家人の年貢米を金に買える札差と呼ばれた業者たちの名前が多く見られます。
 長者番付から、江戸の町の繁栄と今も昔も変わらぬ「お金持ち」への人々の関心の高さを知ることができます。

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