御本丸御黒書院松溜共地絵図(ごほんまるおくろしょいんまつだまりともじえず)(重要文化財「江戸城造営関係資料」)
大棟梁(だいとうりょう)控 万延度 東京誌料 6163-21

 黒書院の内部平面図です。建坪は101坪5合(約330㎡)と書かれています。図には天井、壁、欄間(らんま)、建具の仕様などが詳細に記されていますが、大広間や白書院に比べ、意匠は落ち着いた雰囲気になっています。


 将軍が御三家、加賀前田家や老中などとの月次(つきなみ)(毎月1、15、28日)の対面を行う際などに使われました。図の右上の「御錠口(おじょうぐち)」が中奥との境となっていました。

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