故安田善次郎翁の寄附金三百万円を基金として昭和五年日比谷の一角に竣工されたものである。東京市公会堂としては三千人をゆっくり入れる大講堂の設備があり、展覧会、講演会、映画音楽等の催に毎日利用され市民に寄興する処甚だ多い。帯黄色なるビルヂイングの雄姿は巍然として近隣を壓し無言の裡に大東京市の偉大さを物語っている。
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