明治元年、畏くも江戸城を皇居と定めさせられ、同六年の炎上後、十七年御起工、二十一年十月に御竣工相成ったのが、今日の宮城であります。このあたり、お濠の水と、石垣の松と、宮殿の甍とが相映じ、千万年揺らぐことなき大内山の瑞色が漂っていて、我知らず頭の下る思いがいたします。遥に聳えているのが二の丸です。
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