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『東京の島 その2 小笠原諸島-世界自然遺産への取り組み』の巻

平成22年8月15日作成
情報サービス課都市・東京情報係

このコーナーでは、都政や東京のニュースや話題をとりあげ、インターネット情報と都立図書館の資料を御紹介します。
さらに詳しい情報をお求めの場合には、御来館いただくか、電話(03-3442-8451)、Eメールレファレンス、文書でお問い合わせください。。


東京都では、世界的にも顕著な価値を持つ小笠原諸島の自然を次世代に確実に引き継ぐために、世界自然遺産への登録を目指しています。今年1月に日本政府からユネスコに推薦書を提出しているところです。 7月に審査の一環として、ユネスコの世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)の専門家による調査が行われました。
世界自然遺産登録へ向けた取り組みを中心に小笠原諸島について資料・情報を紹介します。

※小笠原諸島世界自然遺産への歩み

  • 平成15年 環境省及び林野庁「知床」「小笠原諸島」「琉球諸島」を世界自然遺産登録候補地として選定
  • 平成16年 東京都 世界自然遺産に関する住民説明会
  • 平成18年 4月25日東京都と小笠原村から環境省、林野庁、文化庁へ 世界遺産登録の推進に関する要望書の提出
  • 平成18年6月下旬 環境省 IUCN専門家を招聘、現地視察
  • 平成19年1月30日 政府からユネスコへ「暫定リスト」提出
  • 平成22年1月26日 「小笠原諸島」を世界遺産一覧表に記載するための推薦書を提出
  • 平成22年7月 「小笠原諸島」の世界遺産一覧表への記載に係る国際自然保護連合(IUCN)による調査
  • 平成23年7月を目標に世界自然遺産登録を目指しています。

☆印は都立中央図書館所蔵の資料です。★印はインターネットのホームページで関連の情報を見ることができます。

小笠原諸島世界自然遺産登録へ向けて

『小笠原諸島の自然-「長い時が育んだ進化の道のり」〜世界自然遺産登録に向けて〜』 東京都環境局 2008.3

小笠原諸島の地形、地質、生物についてカラー図版で解説したパンフレット(英文併記)。東京都環境局のホームページでも見られます。

『小笠原諸島を世界自然遺産に-かけがえのない自然を次世代に伝えるための東京都の考え方』 東京都 2004

世界自然遺産登録へ向け、島嶼生態系における移入種対策や保護措置などについての方針を定めたものです。

「小笠原諸島の世界自然遺産登録に向けた動き」『国立公園』677号2009年10月 国立公園協会

平成22年1月に推薦書を提出するにあたり、これまで進めてきた自然保護と外来種への対策などについてまとめた記事です。環境省自然環境局自然環境計画課、国立公園課、野生生物課の執筆です。

世界自然遺産とは

『世界遺産学を学ぶ人のために』奈良大学文学部世界遺産を考える会編 世界思想社 2009

世界自然遺産、世界文化遺産を総合的に研究するための概説書です。

「世界遺産条約の自然保護上の意義と課題」 吉田正人、「世界遺産条約の新たな展開と新たな視点」 磯崎博司 『環境と公害』38巻2号 2008年秋 岩波書店

「世界自然遺産の課題と今後」の特集号です。

小笠原諸島の自然

『小笠原自然観察ガイド』 有川美紀子文、宇津孝写真 山と渓谷社 2003.2

クジラ、イルカ、ウミガメなど海の魅力から植物、鳥など小笠原の自然の魅力を総合的に紹介するガイドブックです。

『東洋のガラパゴス小笠原-固有生物の魅力とその危機』 神奈川県立生命の星・地球博物館 2004.7

2004年の7月から10月まで開催された特別展の図録です。島で固有に進化した生物と外来種の影響などが豊富な写真・図版と共に紹介されます。

『小笠原植物図譜』増補改訂 豊田武司編著 アボック社 2003.2

小笠原諸島の植物図鑑。固有種、広分布種、帰化種に分け、固有種には分布図が掲載されています。

『小笠原国立公園南島の自然を次世代へ』 東京都小笠原支庁 

父島の南西にある南島の自然を紹介したパンフレットです。南島は、現在植生回復に取り組んでおり、エコツーリズムが実施されています。

『小笠原緑の島の進化論』 青山潤三写真・文 白水社 1998.7

昆虫や植物などの写真家が小笠原の自然をテーマに語るエッセイ集。

『東京都ガラパゴス-小笠原をゆく』 飯田辰彦文 榊原透雄写真 NTT出版 1996.9

亜熱帯の森に魅せられて10年通った著者が綴る小笠原紀行。

『孤島の生物たち-ガラパゴスと小笠原』 小野幹雄 岩波書店 1994.9 (岩波新書)

大洋の中に孤立している島にみられる固有生物について、ガラパゴスと小笠原を例にその生態や多様性について考察します。

小笠原諸島の開発と行政

自然環境の保護と生活環境や産業の充実のバランスを求められる開発は、小笠原村、東京都、国が協力して進めています。

『小笠原諸島振興開発計画』(素案) 東京都総務局行政部振興企画課編 2009.9
『小笠原諸島振興開発計画』 (PDF形式 1,550KB)

小笠原諸島振興開発特別措置法に基づき、東京都は小笠原諸島振興開発計画を策定しています。本計画は、小笠原諸島の平成21年度から平成25年度までの振興開発の方向を示すもので、自然環境の保全と産業振興の両立による自立的発展を目指すことを基本理念としています。東京都総務局のホームページでも御覧になれます。

『第3次小笠原村総合実施計画-基本構想・基本計画(後期5カ年計画)』 小笠原村 2009.3

平成16年に策定された基本構想を10ヵ年に渡り実施する計画の後半計画。世界自然遺産への登録や海洋基本法の施行など小笠原村をとりまく状況の変化に対応し、村民が心豊かに暮らせるむらづくりを目指しています。

『小笠原諸島振興開発事業の成果 平成20年度』 東京都総務局 2009.12

昭和43年我が国に復帰して以来実施してきた小笠原諸島復興事業、振興事業、振興開発事業の経過をまとめ、今後の振興開発事業に役立てようとするものです。

小笠原観光・エコツーリズム

ホエールウォッチングやユニークな動植物、美しい海や南国のたべものなど小笠原諸島は訪れる人々にとって魅力たっぷりです。これらの魅力を次世代に着実に残すため、いち早くエコツーリズムを取り入れ、新しい時代の観光に取り組んでいます。

「小笠原村観光協会」

小笠原への航路から宿泊、お天気まで小笠原観光の総合案内ホームページです。

『好きです!小笠原』 にっぽん離島探検隊編著 双葉社 2006.8

海、食、そして生きもの、小笠原の堪能のしかたをレポートします。

『小笠原ハンドブック』 ダニエル・ロング、稲葉慎編著 南方新社 2004.9

小笠原の歴史、文化、自然を紹介する総合的ガイドブック。

『小笠原100の素顔-もうひとつのガイドブック』1,2 東京農大小笠原100の素顔編集委員会編 東京農大出版会 2004.4

「母島返還祭」、「小笠原のバナナ」、「貨幣石」などユニークな切り口で島の生活と見どころを紹介します。

『長期滞在者のための小笠原観光ガイド』 松木一雅著 やまもぐら 1998.6

父島の港、町、海岸や山などについて、そこにある遺跡や施設などの来歴を含め紹介します。場所から語られる父島の歴史にもなっています。

小笠原諸島の歴史

小笠原諸島は文禄2(1593)年、信州深志城主の孫小笠原貞頼に発見されたと伝えられます。その後19世紀には欧米人や太平洋諸島の住民が定住しましたが、明治の初めに日本の領土と認められ、伊豆諸島を中心に開拓民が入植しました。近代以降も、第2次世界大戦のための強制疎開やアメリカによる占領など、小笠原諸島の歴史は外交の影響を強く受けた歴史でした。

『小笠原クロニクル-国境の揺れた島』 山口遼子著 中央公論新社 2005.7 (中央新書ラクレ)

昭和初期の小笠原の暮らし、第2次世界大戦時の強制疎開、米軍占領時に期間を許された欧米系の住民、そして返還と昭和時代から現代にいたる島の歴史を小笠原諸島に暮らした人々にインタビューによって浮き彫りにしたルポルタージュです。

『小笠原学ことはじめ』 ダニエル・ロング編著 南方新社 2002.9

小笠原の島には、西洋や太平洋諸島の先祖を持つ人々、明治時代から昭和初期にかけて八丈島を中心とした日本から開拓に入った人々の子孫、返還後に移住してきた人々など様々な文化を持つ人々が暮らしています。その多様な文化とその背景をさぐる小笠原学のシンポジウムをまとめた1冊です。

『小笠原諸島返還30周年記念誌』 小笠原協会編集 小笠原諸島返還30周年記念事業実行委員会 1998.10

返還30年を記念して、現在小笠原に住む人々はもちろんかつての住民やゆかりのある人々がその思い出を寄せています。それは、かつての小笠原のくらしについての貴重な証言です。後半は、年表と小笠原村の概要、写真が収められています。

『幕末の小笠原』 田中広之著 中央公論社 1997.10(中公新書)

小笠原諸島は19世紀、捕鯨の基地として注目され、ヨーロッパから移住する人々がいました。幕末、日本も小笠原諸島の重要性に気づき、幕府は外国奉行を派遣、明治には日本の領土とすることに成功します。幕末激動期の外交史を軸に小笠原諸島の歴史をたどります。

『小笠原村-初代村長と校長の記録』 染谷恒夫、有馬敏行著 福村出版 1972.7(中公新書)

初代村長と小笠原小中学校初代校長による返還後1年間の記録です。設備や物資の整わぬ中で、既に帰島していた欧米系の住民との融合、組織や制度の整備などを進める奮闘の毎日でした。

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