アンゴラ
基本情報
1 国名の由来
16世紀にコンゴ川河口にあったバンツー・ヌゴラ王国に由来する。ヌゴラは王の称号で、その領土を意味した。15世紀末に来航したポルトガルと当初は対等の関係を維持していたが、19世紀に植民地化され、地名ヌゴラもポルトガル語化して「アンゴラ」となり、植民地全体を意味するようになった。1975年ポルトガルから独立。その後、長らく内戦が続いたが2002年に終結した。
2 国旗の由来
赤と黒の地の中央に星と鉈(なた)、歯車を配している。赤は独立戦争で流された血を、黒はアフリカ大陸を象徴している。星は社会主義を、鉈は農業を、歯車は工業化を表し、黄は天然資源の豊かさを表している。独立時に、旧ソビエト連邦の国旗のデザインをモデルに制定されたが、近く新国旗に変更される予定。
3 面積
124.7万平方キロメートル(日本の約3.3倍)
4 人口
2,214万人(2014年 世界銀行)
5 首都
ルアンダ
6 言語
ポルトガル語(公用語)、その他ウンブンドゥ語等
7 宗教
在来宗教(47%)、カトリック(38%)、プロテスタント(15%)
8 豆知識
首都ルアンダは、英国マーサー社の「世界生計費調査-都市ランキング」(2015年)によれば、海外居住者にとって世界一物価が高い都市とされている。ハンバーガー1個20ドル、マンションの家賃が1カ月6,000ドル以上といった極端な物価高は、世界屈指の原油輸出国であるアンゴラに世界中から働きにやってくる関係者たちの特殊な生活状況を反映したもの。一方、現地アンゴラの1人あたり国内総生産は5,300ドル程度(2014年)と、いたってささやかなものである。