イエメン共和国
令和元年7月22日更新
基本情報
1 国名の由来
アラビア語のアル・ヤマン Al yaman(右)に由来する。聖地メッカのカーバ神殿に向かって立つと、顔は東を向き、右手に砂漠とこの地方が広がる。したがってメッカ以南の地は、すべてアル・ヤマン「右側」と呼ばれた。やがて時代を経て、アル・ヤマンは南部のこの地方だけ指すようになった。現名のイエメンは、ヤマンを英語化したもの。
2 国旗の由来
赤は独立への情熱と革命を、白は平和と希望を、黒は過去の圧政からの勝利を表している。19世紀半ば以来南北に分かれていたイエメンが、1990年に合併し、旧イエメン・アラブ共和国の旗から星を外したものを使用している。
3 面積
55,5万平方キロメートル(日本の約1.5倍弱)
4 人口
約2,892万人(2018年 国際連合)
5 首都
サヌア
6 言語
アラビア語
7 宗教
イスラム教(スンニー派及びザイド派(シーア派の一派))
8 豆知識
イエメンの男性の嗜好品にカートというものがある。多年草のアカネ科草木で、乾燥気候の山岳地で栽培される。お茶の葉に似た形状で、新鮮な若葉を一枚ずつちぎりながら噛み砕き、にじみ出てくるエキスを飲み下すことで、軽い神経興奮作用が得られる。噛んだ葉は飲んだり吐き出したりせず片方の頬の内側に貯めてゆくので、だんだんと頬が膨れ、こぶとりじいさんの様になる。カートは昼食後、友人、親戚などの家に三々五々集まって噛み始める。めいめい勝手におしゃべりしながらのカート噛みは社会の潤滑油の役割を果たすとともに、非生産的と批判されることもあるようだ。