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江戸っ子は渋好み


たばこや源七実ハ坂田の蔵人 沢村宗十郎 歌川豊国(初代)画
文化9年(1812)刊

「江戸っ子」という意識が生まれたのは江戸の町が成熟期を迎えた18世紀後半のことで、「粋(いき)」とは、彼らの美意識を指す言葉です。では江戸っ子たちはどんな格好をしていたのでしょうか。
浮世絵などに見る彼らの服装は意外と地味に見えます。よく使われる柄は、無地や小紋、縦縞(たてじま)など、そして色は茶色、鼠(ねずみ)色、藍(あい)色などの渋い色使いが好まれました。しかし裏地にはお金をかけて派手な色や生地(きじ)を使います。また煙管(きせる)、煙草(たばこ)入れ、手拭(てぬぐい)、根付(ねつけ)といった小物類は意匠に凝ったものが好まれたようです。


縞揃女弁慶 [一谷嫩軍記] 歌川国芳画
天保15年(1844)刊

「粋」の要素の一つに、江戸に住む人々が持つ反骨精神が挙げられます。幕府は、たびたび絹織物や華美な衣装を禁止する法律を出しました。 江戸っ子たちはその禁止令を逆手(さかて)にとって、一見すると豪華には見えないが細部にこだわりを持った着物や、手の込んだ根付や煙管などの小物を身につけることによって、彼らなりの「粋」な姿を表現していたのでしょう。

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