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庶民が喝采した仇討ち事件


近世明義伝 岡部三十郎 歌川芳艶(二代)画

「御家狂言(おいえきょうげん)」とは浄瑠璃や歌舞伎において、御家騒動や仇討ちを題材とした演目のことです。この御家狂言のなかでも特に人々の人気が高かったのが「曽我物(そがもの)」そして「忠臣蔵物(ちゅうしんぐらもの)」と呼ばれた狂言です。曽我物とは建久5年(1194)5月、征夷大将軍源頼朝の号令のもと、富士の裾野で行われた巻狩の陣所を襲い、父の仇である工藤祐経(すけつね)を討った曽我十郎・五郎兄弟を題材にした芝居を指します。忠臣蔵物は有名な赤穂義士(あこうぎし)の仇討ちを題材にした芝居のことです。江戸時代中期には、歌舞伎の一年は曽我物で始まり、忠臣蔵物で終わると言われるほど、大変人気がありました。


[仮名手本忠臣蔵] 歌川豊国(三代)画 嘉永2年(1849)刊

歴史上、仇討ちが最も行われたのは江戸時代と言われています。当然、江戸の町中で起こった仇討ちも多く、その様子を描いた瓦版も数多く残っています。このような刃傷(にんじょう)事件に人々は大きな関心を持っていたからこそ、仇討ちを題材とした数多くの狂言や浮世絵が作られたのでしょう。

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