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江戸の歳時記  



冬(10月~12月)

10月

神無月(かんなづき)とも呼ばれる10月は、その名の由来の通り、日本中の神々が出雲に旅立つため、江戸においても神社の祭はほとんどありません。そのためこの時期の人々の最大の楽しみが紅葉狩りです。なかでも品川の海晏寺(かいあんじ)は江戸随一の紅葉の名所として人気があり、多くの絵に描かれました。


意勢固世身見立十二直 破 神無月夷講 暦中段つくし
歌川豊国(三代)画 弘化4~嘉永元年(1847~1848)頃刊

江戸自慢三十六興 海晏寺紅葉
歌川豊国(三代)画、歌川広重(二代)画 元治元年(1864)刊

11月

11月1日未明、顔見世(かおみせ)の開始を告げる一番太鼓が鳴り響きます。顔見世とは、江戸三座が新たに編成した歌舞伎役者の顔ぶれを披露することで、一年の門出となる興行のため、「芝居正月」とも言われます。芝居好きの人々は10月晦日から徹夜で芝居小屋の前に並んで待っていたそうです。


七五三祝ひの図
歌川豊国(三代)画 弘化頃(1844~1848)刊

一陽春侍黄金祝儀台 文久3年(1863)頃

12月

年の瀬の12月ともなると、町も慌ただしさを増します。今に残る浅草の年末の風物詩、歳の市(としのいち)には江戸時代も多くの人々が集まり、新年のための買い物を行っていました。
煤払(すすはら)いや餅つきも12月の大切な行事です。今と違い、「鬼は外」「福は内」の掛け声とともに行われる行事である節分も、江戸時代は暦の関係上、大晦日に行われた年もありました。


江戸自慢三十六興 酉の丁銘物くまで
歌川豊国(三代)画、歌川広重(二代)画 元治元年(1864)刊

冬の宿 嘉例のすゝはき
歌川豊国(三代)画 安政2年(1855)刊

江戸自慢三十六興 浅草年之市
歌川豊国(三代)画、歌川広重(二代)画
元治元年(1864)刊

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