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7月7日の七夕の行事を扱った作品です。種々の飾り物をつけた葉竹が家々の屋根に高々と立ち並び、風にゆらぐ情景は、現在の東京の規模の小さな七夕祭とはだいぶ趣を異にしています。
八朔(8月1日)は徳川家康の江戸入府の日とされることから、江戸時代にはもっとも重んじられていた行事でした。
道灌山(現・荒川区西日暮里4丁目あたり)は江戸時代、「虫聞」の名所として、また夕涼みの場所として、多くの人々が足を運びました。
菊月とは9月のことです。五節句の一つで9月9日の重陽(ちょうよう)の節句は、菊が咲く季節に行われることから菊の節句とも呼ばれます。この絵には色とりどりの菊を背景に着飾った女性たちが描かれています。
9月15日は、江戸の町で行われる大きな祭りの最後を飾る「神田祭」が開催される日です。この絵は、神田祭の象徴ともいえる山車を番付形式で描いたものです。
10月20日に江戸の商家が、得意先や親戚を招いて商売繁盛を祈るために催すえびす講の食卓をコマ絵(枠内の絵)に入れ、破れた手紙の前でお酒を飲む女性の姿を描いた作品です。
品川鮫洲(さめず)の曹洞宗の寺院・補陀落山(ふだらくさん)海晏寺は紅葉の名所として、晩秋の頃になると遊客が訪れて賑わいました。境内の紅葉を楽しむ母子づれの姿が描かれています。
男女3歳での髪置(かみおき)、男子5歳での袴着(はかまぎ)、女子7歳での帯解(おびとき)といった子供の年祝いは、古くは中世の公家日記などにも見えますが、江戸時代になると庶民の間でも行われ、「七五三」と称されるようになりました。
毎年恒例の11月の顔見世興行の際は番付が刷られますが、これはその番付を真似て制作されたものです。江戸三座(中村座・市村座・守田座(もりたざ))に出演している当時の人気役者たちの名前を見ることができます。
11月の酉の日に行なわれる祭礼「酉の市」(とりのいち)を描いたものです。男性は右手に福をかき込むためのおかめの熊手、左手には人の上に立つための芋頭(いもがしら)を縁起物として持っています。