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第29弾「落語家いまむかし」

2011年2月9日

「図説落語の歴史」表紙画像

"平成の落語ブーム"という言葉が聞かれるようになって久しい昨今、寄席に足を運んだり、CDやDVDで落語を楽しんでいる方も数多くいらっしゃることでしょう。落語は、江戸中期以降徐々に広まりながら発展を遂げてきた日本の伝統芸能です。
今回は、そんな落語の世界の中でも"落語家"に焦点を当てて資料をご紹介します。落語の祖とされる人物や明治・大正・昭和の名人、現在活躍中の落語家など、落語家の"今と昔"に思いを馳せてみませんか。

図説落語の歴史』 山本進著 河出書房新社 2006年刊

"寄席"という形態が確立された江戸後期、落語のらん熟期とされる明治・大正期、そして、ラジオ、レコード、テレビが次々に誕生しマスメディアの変遷がめまぐるしい現代・・・落語家たちは、移り変わる歴史の中でいかにして伝統を生み出し、継承しながら、時流に合わせて歩んできたのか。著者は、簡便ながらも要を得た解説で、わかりやすくまとめています。図版が大変充実しており、落語の歴史を視覚的イメージと共に追体験するような感覚で読み進めることができます。

古今東西落語家事典』 諸芸懇話会、大阪芸能懇話会編 平凡社 1989年刊

本書は、本項目を「江戸・東京篇」と「上方篇」とに分けて構成し、落語の祖から昭和にいたるまで、落語家の列伝を時系列に収載しています。"はじめに"の中で"本書が目指したのは、個々の落語家に関する正確な事実の発掘と確認であり、さらには、芸風やエピソードをふまえた「生きた同時代像」の再現であった。"と記している通り、一つ一つの項目は、簡潔でありながらその人物像を彷彿とさせ、読み応えがあります。巻頭に「五十音順目次」、巻末に「索引小事典」が付され、落語家について調べる際のとっかかりとしても重宝な一冊です。

東京落語家名鑑』 瀧口雅仁編著 小学館 2009年刊
上方落語家名鑑』 やまだよりこ著 出版文化社 2010年刊

いずれも、現代を生きる落語家たちの名鑑です。多くは顔写真入りで紹介されています。本名、生年月日、入門年月など、東西共通の項目がある一方、三階級制のある東京の名鑑には、前座名や真打昇進年月など上方の名鑑にない項目があり、他方、"はめ物"を入れる慣習のある上方の名鑑には「三味線方」も名を連ねるなど、東西落語それぞれの特徴も垣間見ることができます。「東京落語家名鑑」には、「落語関連本名鑑」「寄席・演芸場・ホール・落語会情報」「落語関係ホームページ」など、落語世界にさらに一歩踏み込むための参考情報が付されています。


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