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第34弾「アメリカを旅する」

2011年6月13日

「James Dean died here - the locations of America's pop culture landmarks」表紙画像

今回は、アメリカ合衆国を旅するときに、楽しめそうな本・英語の本を紹介します。都立図書館の検索サイトで外国語のガイドブックを探すときは、詳細検索のページの「件名」の欄に「guidebooks」と入力して、検索してみてください。400冊以上の洋書がヒットするはずです。さらに「分類」の欄で「295*」とすれば、北米を扱ったもの数十冊に絞り込まれます。

James Dean died here - the locations of America's pop culture landmarks』 (Santa Monica Press c2003刊)

一風変わったタイトルですが、映画・軽音楽・などの大衆芸能にかかわる観光名所が600か所以上紹介されています。例えば、ジミー・ヘンドリクスが無名時代に演奏していたカフェ、プレスリーが初めてレコーディングしたメンフィスのサン・スタジオ、野球やバスケットの誕生の地などなど。副題にアメリカのポップカルチャーの道標とありますが、必ずしもポップっぽいものばかりが選ばれているわけではありません。アメリカの独立や南北戦争などアメリカの歴史を学ぶうえで欠かせない基本的な名所も盛り込まれており、幅広く楽しめ、学べる構成になっています。

New York's unique & unexpected places』 (Universe 2009刊)

アメリカといえばやはりニューヨーク。世界の都ですから一生に一度は行ってみたいところ。そのニューヨークで普通の旅行者ならまず行かないであろうところ、奇妙で風変わりな迷所を50か所も紹介している本です。といってもその多くは小さな博物館のようなところ。例えば、ルイ・アームストロングの住居跡の博物館、日本協会Japan Society、イタリア系移民博物館、中国系移民博物館、黒人文化研究センターなど。イサム・ノグチ美術館なども載っています。ニューヨークでちょっと時間を持て余すような旅に恵まれたら、手にとって見るのも楽しいかも知れません。

Route 66 - iconography of the American highway』 (Center for American Places 2005刊)

ニューヨークがアメリカの心臓部であるとすれば、このルート66という「国道」はアメリカの手足だといえましょう。イリノイ州シカゴから南西に向かって、ミズーリ州、カンザス州、オクラホマ州、テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州を通って、カリフォルニア州ロサンゼルスに至るハイウェイ。我々日本人にも馴染みがある道路ですが、もちろん地元アメリカ人の間でもマザー・ロード(The Mother Road)として親しまれ、人気のある街道です。歌、テレビ・ドラマ、スタインベックの小説などでこの名前に馴染んでいる方は多いでしょう。この本はガイドブックというより、その副題が示すように、街道の歴史を文化的・社会的なシンボル、現象として読み解こうとする研究書ですが、図版が豊富に使われており、図版とそのキャプションをながめるだけでも楽しめるものになっています。

The Cultural encyclopedia of baseball, 2nd ed.』 (McFarland c2005刊)

スポーツ大国アメリカで盛んなプロスポーツといえば、アメフト、バスケットボール、アイスホッケー等々とありますが、とりわけアメリカらしいプロスポーツといえば、ベースボールでしょう。いやアメフトの方がアメリカらしい、との異論が聞こえてきそうですが、日本人が文化としてのアメリカのスポーツに親しみを覚えるのはやはり「野球」でしょう。ここで紹介する本はガイドブックではありません(ページが1,000ページを超える百科事典です)が、いろんな形で旅の刺激を受けることができるでしょう。たとえば、観戦予定の球場について調べようと球場名から(Yankee Stadium とか、Fenway Stadium とか、Wrigley Field で)調べると、球場の歴史・規模の概要から資産価値までもわかります。また、Ballparks(Stadiumで見るとBallparkを見よ、と促されます)という項目では、球場の建設の時代順に一覧することもできます。旅の前にちょっと下調べしていけば、観戦の楽しみを倍加するに違いありません。


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